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指導コースの違い

「塾と家庭教師では指導方法は違うの?」
「指導方法が異なると効果やメリットにも差が生じるのでは…」
「いいところだけでなくデメリットも知りたい!」
このようなお悩みを抱えている方も少なくないのではないでしょうか。
塾と家庭教師での指導方法を比べると、違いがあるのではないかと疑問に感じている方がほとんどなはずです。
予算の都合で、表面上、料金が安そうな塾が通いやすいのでは?と考えるご家庭もあるかもしれません。
しかし、お子さんの学力や適性によってふさわしい指導方法が異なることはご存知でしょうか?
今回の記事では塾と家庭教師の指導の違いを徹底解説します。

塾と家庭教師の指導の違いを一覧表で解説!

塾と家庭教師の指導方針の違いを一覧表にまとめました。

集団塾 集団に効率良く教えるため、授業についていけないお子さんは補習などで対応
個別指導塾(1対1) お子さんの進度にあわせてオーダメイド授業を展開
個別指導塾(1対多数) 集団塾をよりコンパクトにまとめた授業展開をする。ただし、進度はお子さんごとに異なる
家庭教師 1対1が確定していて、お子さんやご家庭の意見を完全に反映させる指導

このように集団塾・個別指導塾・家庭教師の先生で指導の特徴が違うため、以下で詳しく解説します。

集団塾の指導方法の違い

集団塾の指導方針は、集団に効率良く教えるために考えられています。
というのも、集団塾は料金を低めに抑えて多くのお子さんを受け入れるビジネスモデルになっている塾が多いからです。
たとえば、最初の30分間は授業をし、演習でプリント学習をしながら採点結果を返してもらうといった指導がなされています。
ただ注意しなければならないのは、1:30ほどの人数で授業がおこなわれるので、1人1人に先生の注意がいかない点です。
授業についていけないお子さんは補習などで対応されるため、進度に遅れが生じる点が難点となるでしょう。

個別指導塾の指導方法の違い

個別指導塾の指導は集団塾よりも少人数形式のため、お子さん1人1人に寄り添って授業がおこなわれています。
集団塾の授業のペースに追いつけず、苦手科目を重点的に学習したい場合に通うケースが多いでしょう。
また、個別指導塾の授業形式は、「1対1」と「1対多数」の2種類に分かれます。
それぞれの違いについて見ていきましょう。

個別指導塾(1対1)の場合

1対1の個別指導塾は、個人に合った学習速度・方法で指導がおこなわれています。
集団塾よりも少人数なため、可能な限り寄り添った学習速度で、マンツーマンで指導を受けられます。
他人の視線が気になって授業で質問できない、マイペースに学習を進めたいお子さんにはぴったりの指導方法でしょう。
ただし、先生も1人の人間なので、最初から相性があう先生が担当になるとは限りません。
たとえば、人見知りのお子さんだと、相性があう講師が見つかりにくい可能性があります。
お子さんが気をつかわずに学習に集中できる先生を、根気強く探す必要が生じるケースもあるでしょう。

個別指導塾(1対多数)の場合

1対多数の個別指導塾は、指導するお子さんの理解度にあわせて授業が進められます。
集団塾と比べると先生からのサポートは手厚いですが、1対多数の場合、1対1の個別指導塾より目が行き届きにくいところが難点です。
また、他人に流されやすいタイプだと、クラスメイトから授業中に遊びに誘われた場合、誘いを断われないことが予想されます。
他人からの影響を受けやすいお子さんは、1対多数や集団の指導塾は避けたほうがいいでしょう。

家庭教師の指導方法の違い

家庭教師はマンツーマンでの指導形式で、二人三脚で成績アップを目指します。
先生にもよりますが、生徒数が多い個別指導塾よりも心強いサポートが期待できるでしょう。
たとえば、担当の先生が保護者に対して定期的な面談を実施したり、学習進捗を報告したりするなど、細かいケアをしてくれる場合があります。
また、指導時間が決められている塾とは違って、自分の好きな時間や速度で勉強できるのも特徴です。
家庭教師は塾に通わず自宅で学習が可能なため、通学や送り迎えの時間の短縮にもつながります。
ただし、お子さんの競争心が強い場合は塾のほうが向いているケースがあるため、お子さんの性格を判断基準の1つにするといいでしょう。

塾と家庭教師の指導方法でどのような効果の違いがあるのか

塾と家庭教師の指導効果の違いを一覧表にまとめました。

集団塾 最大公約数的に全体の指導を効率的におこなうため、高偏差値帯のお子さんに効果がある
個別指導塾(1対1) 勉強の苦手なお子さんが効果を発揮しやすい
個別指導塾(1対多数) まじめで学力が中程度のお子さんにおすすめ
家庭教師 学校の授業や宿題ができないお子さんにおすすめ

このように集団塾・個別指導塾・家庭教師の先生で指導効果に違いが生じるため、以下でわかりやすく解説します。

集団塾の指導方法と効果の比較

集団塾の指導方法は、高偏差値帯のお子さんの成績アップに効果的な手段です。
1対多数で指導がおこなわれるため、効率やスピード重視で授業が進められます。
たとえば、授業を一度聞いただけである程度理解できるお子さんの場合、授業が速く進むとその分だけ復習や苦手な科目の克服に時間をあてられます。
授業の速さに追いつけるお子さんには適した指導方法ですが、苦手科目が多く学習速度が遅いお子さんは個別指導や家庭教師のほうが向いているでしょう。

個別指導塾の指導方法と効果の比較

個別指導塾の指導方法は、真面目にコツコツ1人で勉強を進められるお子さんの成績を伸ばすのに有効です。
お子さん1人1人に寄り添った指導方針であるため、内容重視で学習が進められます。
ここからは、個別指導塾の授業形式「1対1」と「1対多数」のそれぞれの効果の違いについて見ていきましょう。

個別指導塾(1対1)は勉強が苦手もしくは高偏差値帯のお子さんに有効

1対1の個別指導塾は、もともと勉強することが苦手、もしくは高偏差値帯のお子さんの成績を向上させるのに効果があります。
仮に、勉強が苦手なお子さんの場合、先生から適切な個別指導がなされると、自立的な学習習慣の習得や学習の楽しさの実感につながりやすいでしょう。
また、集団塾の授業スピードが遅いと感じる高偏差値帯のお子さんは、1対1の個別指導により、まわりのペースを気にせず学習を進められます。

個別指導塾(1対多数)は内申点平均3のお子さんにおすすめ

1対多数の個別指導塾の指導方法は、内申点平均3程度の成績のお子さんにとって学習効果が高い方法です。
効率重視の集団塾のペースには追いつけないけれど、ある程度の内容とスピードを求めている、学力が中程度のお子さんに効果的でしょう。
たとえば、集団塾の授業のスピードには追いつけなくても、1対多数の個別指導塾は個人に寄り添って指導するため、比較的授業についていきやすいはずです。
また、まじめにコツコツと積み重ねて努力できるタイプだと、結果的に成績アップにつながりやすいです。

家庭教師の指導方法と効果の比較

家庭教師は、学校の授業や宿題ができないお子さんの成績を向上させるのに効果的な指導方法です。
お子さんにあった速度や内容で指導をおこなうため、授業への取り組み方や宿題のやり方など、基本的な学習方法から細かい箇所までサポートできます。
仮に、机に向かって勉強すること自体に抵抗があっても、家庭教師がいればじっと見られて抑止力になるため、学習習慣が身に付きます。
ただし、先生によって指導方法や生徒の相性が異なるため注意が必要です。

塾と家庭教師を指導方法で選ぶメリット

次に、塾と家庭教師を指導方法で選ぶメリットを塾講師がお伝えします。
具体的な内容は以下のとおりです。

  • お子さんの学習成果が出やすいところを選べる
  • お子さんのモチベーションがあがりやすい
  • ブランド名などで騙されなくなる

それぞれ解説します。

お子さんの学習成果が出やすいところを選べる

塾と家庭教師のどちらを利用するか指導方法で判断すると、お子さんの学習成果が出やすいところを選べます。
塾と家庭教師は指導方法が違うため、お子さんの適性によって相性があうところが異なります。
たとえば、マイペースに学習を進めたいお子さんの場合、まわりとペースをあわせなければならない塾に通うと、勉強のやる気が下がる恐れがあります。
お子さんが成績を伸ばすために、塾と家庭教師のどちらの利用が適しているか、見学や体験授業などを通じて判断しましょう。

お子さんのモチベーションがあがりやすい

判断軸を指導方法にすると、お子さんの学習へのモチベーションがあがりやすくなります。
仮に、料金の安さだけでのんびりしたお子さんを集団塾に通わせることを決めた場合、授業のペースについていけず、モチベーションが下がってしまいます。
しかし、指導方法で選ぶと、お子さんの性格にあった方法で塾か家庭教師か選ぶことになるため、モチベーションが上昇しやすいでしょう。

ブランド名などで騙されなくなる

指導方法で判断すると、塾や家庭教師の知名度に惑わされなくなります。
塾や家庭教師の知名度が高いと、無名なところよりもなんとなく安心感が得られるため、安易に決定しがちです。
しかし、高偏差値の大学合格者を輩出している有名な集団塾に通ったものの、お子さんの性格によってはその塾の指導方法があわないこともあります。
塾と家庭教師は指導方法が異なるため、お子さんの適性に応じた指導方法をしているところを選ぶのがいいでしょう。

塾と家庭教師を指導方法で選ぶデメリット

塾と家庭教師を指導方法で選ぶ際の具体的なデメリットは、以下のとおりです。

  • 費用がかかりすぎる場合がある
  • 思ってもみなかった料金がかかることがある
  • 先生が変わって指導効果が激変する場合もある

それぞれデメリットを解説します。

費用がかかりすぎる場合がある

塾や家庭教師を指導方法で判断すると、費用がかかりすぎることがあります。
仮に、塾の指導方法に惹かれて利用を決めた際、お子さんの学力によっては週に通うコマ数を増やす必要が生じ、予算よりも料金が高くなる可能性が生じます。
予算に制限があり、経済的に余裕がない場合は費用面も気にしておく必要があるでしょう。

思ってもみなかった料金がかかることがある

利用する塾や家庭教師を指導方法で選ぶと、思ってもみなかった料金がかかることがあります。
たとえば、通う塾の月謝を確認していたとしても、夏休みや冬休みなどにおこなわれる季節講習は別料金が生じるケースがあります。
他にも教材費や塾の維持費がかかることがあるため、トータルで必要になる金額が気になる場合はあらかじめ確認しておくのがいいでしょう。

先生が変わって指導効果が激変する場合もある

先生が変わると指導効果が変化することがあります。
仮に、お子さんにあった指導をする先生がいる個別指導塾に通っているとします。
その先生が担当の間は成績向上が見込まれるものの、先生の異動や退職で、お子さんにあった先生がいなくなる恐れがあります。
同じ個別指導塾だとしても、先生によって指導方針や方法に違いがあるため、前任の先生と同じレベルの学習効果は保証されてはいません。
先生の異動や退職などの可能性がないか、事前に調べておくのがいいでしょう。

塾講師から見る塾と家庭教師を指導方法で選ぶ際のポイント・注意点

塾と家庭教師を指導方法で選ぶ際のポイント・注意点は、以下のとおりです。

  • 体験授業と通常授業では指導が異なる場合がある
  • 先生によって指導方法が異なる場合がある
  • 料金を見ずに決めると後から負担が増える可能性がある

それぞれ詳しく解説します。

体験授業と通常授業では指導が異なる場合がある

体験授業と通常の授業では指導内容に違いが生じることがあるため注意が必要です。
体験授業は塾側からすると集客が目的であるため、評判が高いベテランの先生がわかりやすい授業を実施することが多いです。
しかし、通常の授業になったとたんに、新人の先生がお子さんの担当となり、実際には体験授業よりも学習効果が見込めない授業を受けることになるケースがあります。

先生によって指導方法が異なる場合がある

指導方法で塾か家庭教師かを選ぶときは、先生によって指導方法が異なる場合があることを考慮しなければいけません。
指導方法の評判が高い集団塾があったとしても、先生たち全員が良い指導方法をおこなうとは限りません。
また、口コミが良い家庭教師センターでも、先生によって指導方法が違うケースがあるため気をつけましょう。

料金を見ずに決めると後から負担が増える可能性がある

料金を見ずに指導方法で塾や家庭教師の利用を決めると、月謝以外の料金の支払いが生じ、後から経済的な負担が増える可能性があります。
夏期講習・冬期講習・学力テスト・模試などが実施される個別指導塾だと、月謝以外にも追加費用がかかります。
経済面で余裕がない方は、指導方法以外の総合的にかかる費用を確認しておく必要があるでしょう。

指導方針別塾講師から見るおすすめの塾・家庭教師

指導方針別塾講師から見る、お子さんの適性別のおすすめの塾・家庭教師は、以下のとおりです。

  • 高偏差値帯のお子さんは基本的にどこでも成果があがる
  • 内申点3のお子さんはやや個別指導塾よりになる
  • 勉強が苦手なお子さんは家庭教師が一番おすすめ

それぞれ詳しく解説します。

高偏差値帯のお子さんは基本的にどこでも成果があがる

高偏差値帯のお子さんは、塾でも家庭教師でも成績が伸びやすいのが特徴です。
もともと高偏差値帯の成績のお子さんは、基礎学力はもちろんのこと、ある程度の応用問題まで解く学力を備えていることがほとんどです。
そのため、授業のスピードが速い塾でも1人1人にあった授業をおこなう家庭教師でも、学習を進められるため、どこでも成果があがりやすいでしょう。

内申点3のお子さんはやや個別指導塾よりになる

内申点3のお子さんは、集団塾ではなく個別指導塾形式のほうが学習効果が高いでしょう。
授業スピードが速い集団塾に通った場合、ある程度の理解はできたとしても、苦手な科目の克服や疑問点の解消ができないこともあります。
中程度の学力を有しているお子さんは、集団塾ではなく個別指導塾や家庭教師などの、生徒1人1人に寄り添った指導をおこなうところに通うのがいいでしょう。

勉強が苦手なお子さんは家庭教師が一番おすすめ

勉強が苦手なお子さんは、マンツーマンで指導がおこなわれる家庭教師が一番おすすめです。
勉強に苦手意識があるお子さんが集団塾に通うと、まわりのペースに追いつけず、学習意欲が下がってしまう恐れがあります。
一方、家庭教師は、勉強に苦手意識があっても、授業の受け方や宿題の取り組み方など、基礎的なところから先生が細かくサポートしてくれます。
体験授業を通して、お子さんと相性があう家庭教師を見つけましょう。

塾と家庭教師指導方法の違いまとめ

今回の記事では、塾と家庭教師の指導方法の違いを解説しました。
それぞれの指導方法にはさまざまなメリットがありますが、学力や性格によってお子さんに効果的な指導方法は異なります。
先生によっても指導方法が異なるため、担当する先生が誰になるのか意識する必要があるでしょう。
また、勉強が苦手なお子さんが集団塾に通った場合、高偏差値帯のお子さんが通う集団塾の指導方法に追いつけず、モチベーションが低下する可能性があります。
このようにお子さんの意欲が下がっている状況では、どれだけ費用をかけても、学習効果は期待できません。
そのため、お子さんの学力や適性に応じた指導方法を検討しながら、相性のいい先生を見つけましょう。