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料金についての違い

料金についての違い

「塾と家庭教師には料金の違いはあるの?」
「料金の違いは何につながってくるのかな?」
「料金の違いを色々な角度から比較・検討してみたい!」
このような悩みを抱えている方も多いでしょう。
塾と家庭教師の料金には明確な違いと、それによるサービスの違いがあります。
もちろん料金はさまざまな要因で決まるため、一口に安いから悪い・高いからいいというわけではありません。
ただ、どのような違いがあるのかは多くの親御様が気にするところのはずです。
そこで、今回の記事では塾と家庭教師の料金の違いをさまざまな角度から徹底比較します。

塾と家庭教師の料金の違いを一覧表で解説

塾と家庭教師の料金の違いを一覧表で解説します。

集団塾 18,000円
個別指導塾(1対1) 35,000円
個別指導塾(1対多数) 26,000円
家庭教師 12,800円

それぞれ詳しく見ていきましょう。

集団塾の料金の決まり方

集団塾の平均的な料金は18,000円です。
30人程度のお子さんに一斉指導できるため、お子さんに合わせた指導をおこなう他の指導形態と比べて料金が抑えられる傾向にあります。
たとえば、集団塾とマンツーマン指導の平均料金を比較すると、約17,000円もの差があります。
ただし、料金が安いからといって指導の質が低いわけではありません。
大手集団塾などでは、学校の先生と同じレベルの教育を受けた、質の高い講師陣を揃えているため、授業のレベルが高くなる傾向があります。
料金が安いと指導の質が悪くなるわけではないため、料金だけ見て塾のレベルを判断しないほうがいいでしょう。

個別指導塾の料金の決まり方

個別指導塾の料金の決まり方は以下のように形態の違いで変わります。

  • 個別指導塾(1対1)の場合
  • 個別指導塾(1対多数)の場合
  • 家庭教師の料金の決まり方

それぞれ説明します。

個別指導塾(1対1)の場合

個別指導塾(1対1)の平均料金は35,000円です。
お子さんに合わせて丁寧に指導するため、料金がかなり高くなりがちです。
個別指導塾の中でも高額な料金が設定されている塾は、ハイレベルな研修を受けた正社員の先生が個別指導を担当するため、高い指導効果が見込めます。
集団塾の授業よりもさらにレベルの高い授業を受けたい、偏差値を急激にあげる必要があるなど、質の高い指導を期待する方は1対1の指導形態を選びましょう。
ただ、高い料金を支払ってマンツーマンで教わったからといって、必ず成績があがるとは限らないのが難しい点です。
事前に塾の口コミやシステムを調べて、学生アルバイトに指導を任せていないことを確認してから申し込みましょう。

個別指導塾(1対多数)の場合

個別指導塾(1対多数)の料金は26,000円くらいが相場です。
お子さんのレベルに合わせた指導を受けさせたいが、料金は抑えめがいい方は、1対多数の形式が適しています。
講師1人に対してお子さん2〜5人程度が指導を受けるため、集団塾よりは質問しやすいですが、完全な1対1指導よりは1人あたりの指導時間が短くなりがちです。
仮に、1対3の指導形態で60分授業をおこなう場合、1人あたりの実質的な指導時間は20分しかないことになります。
1人が指導を受けている間、他のお子さんは質問したくても順番待ちしなければならないので、無駄な時間が発生してしまうことを念頭に置いておきましょう。

家庭教師の料金の決まり方

家庭教師の平均的な料金は12,800円です。
塾と違って教室の維持費がかからず、季節講習費用などの追加料金もないため、お手頃な料金設定となっています。
家庭教師は二人三脚で丁寧な指導を受けられるのが特徴なので、学習習慣を身につけたいお子さんや、1人ではモチベーションがあがらず勉強できないお子さんに適しています。
お子さんのやる気を引き出すことが目的なら、歳の近いお兄さん・お姉さんのようなポジションになれる先生を見つけてサポートしてもらうのが良いでしょう。

塾と家庭教師の料金の違いでどのようなサービスの違いがあるのか

塾と家庭教師の料金の違いでどのようなサービスの違いがあるのか、次のとおり指導形態ごとに解説します。

  • 集団塾の料金の違いとサービスの比較
  • 個別指導塾の料金の違いとサービスの比較
  • 家庭教師の料金の違いとサービスの比較

順番に見ていきましょう。

集団塾の料金の違いとサービスの比較

集団塾の中でも、指導内容や授業のレベルはさまざまです。
指導力・教務力がトップレベルの先生をたくさん揃えている塾は、当然料金が高くなります。
それ以外に、以下の要因で費用が高くなることがあります。

  • 校舎の費用が入っている
  • メンターがいる
  • 担任が別についている

つまり集団塾の料金は、授業の質だけでなく諸経費で料金に差が出てくるため、月謝が高ければレベルの高い授業を受けられるわけではない点に注意しましょう。

個別指導塾の料金の違いとサービスの比較

個別指導塾は、1対1か1対多数かで料金の違いが出てきます。
1対1のほうが授業時間を目一杯使って指導を受けられるため、料金設定が高い傾向です。
お子さんに寄り添ってしっかり指導してもらえるため、指導効果も高くなることが期待できます。
1対多数の場合、一緒に指導を受けるお子さんの数が多いほど、1人に割ける授業時間が短くなります。
料金を取るか、サービスの質を取るか、よく考えた上でコースを選びましょう。

家庭教師の料金の違いとサービスの比較

家庭教師は求められる指導内容のレベルによって料金が変わるのが特徴です。
対応できる先生が多い内容なら安く、限られた先生しか教えられない内容なら高くなっています。
たとえば、以下のように料金の目安が異なります。

  • 学習習慣を身につけさせたい場合:1時間あたり1,500円程度
  • 有名私立校や高専の受験を目指す場合:1時間あたり2,500円程度

お子さんのレベルや目標によって、サービスと料金に違いが出てくることを知っておきましょう。

塾と家庭教師を料金で選ぶ際のメリット

塾と家庭教師を料金で選ぶ際のメリットは次のとおりです。

  • ご家庭の教育費の負担を和らげられる
  • お子さんが塾(家庭教師)に缶詰にされる割合が少なくなる
  • 学校行事と塾(家庭教師)で両立ができやすい

それぞれ確認します。

ご家庭の教育費の負担を和らげられる

料金が抑えめな塾や家庭教師を選べば、ご家庭の教育費の負担を和らげられます。
教育費を抑えれば、他の習い事の費用や家族旅行代に使える可能性があります。
どうしても偏差値をあげたい方以外は、料金で選んでもお子さんの進路に影響はないはずです。
ご家庭の教育費の負担を和らげたいなら、料金を比較して一番安いところを探しましょう。

お子さんが塾(家庭教師)に缶詰にされる割合が少なくなる

お子さんが塾(家庭教師)に缶詰にされる割合が少なくなるのも、料金設定が高くないことのメリットです。
たとえば、料金を高く設定している塾は、強化合宿をおこなって、塾で缶詰状態で勉強することで成果を出そうとします。
お子さんのペースにあわせて勉強させたい方は、缶詰にされるプログラムがなく、料金が安めに設定されている塾や家庭教師を選びましょう。

学校行事と塾(家庭教師)で両立ができやすい

料金が安めだと、塾や家庭教師の授業を最優先にするよう指導をおこなっているところが少ないため、学校行事と両立しやすいのがいいところです。
料金が高いとその分塾を優先させなければいけない雰囲気になります。
学校行事や家族行事を優先したいなら、料金が抑えめで振替授業ができる塾や家庭教師がおすすめです。

塾と家庭教師を料金で選ぶ際のデメリット

反対にデメリットは以下のとおりです。

  • お子さんの学習に必要な教育が受けられない可能性がある
  • その後の進路に悪影響を出す可能性がある
  • 料金だけで選ぶとその後高額な講習費用がかかる

1つずつ見ていきます。

お子さんの学習に必要な教育が受けられない可能性がある

料金が安すぎると、お子さんの学習に必要な教育が受けられない可能性があります。
その結果、志望校に合格できなかったら一大事です。
たとえば、難関校を目指しているのにアルバイトの先生がつく個別指導塾にお願いしたら、思ったより学力が伸びなかったケースも。
どうしてもお子さんの学力をアップさせたいなら、料金より成果を重視して実績のある塾を選んだほうが目的とあっているといえます。

その後の進路に悪影響を出す可能性がある

上記で説明したとおり、料金で選んだ結果お子さんが志望校に合格できなかったら、その後の進路に悪影響を及ぼしてしまいます。
志望校に合格できなかった経験が、お子さんの自信喪失につながりかねないからです。
受験に失敗した記憶は、親御様が思っているより大きくお子さんの人生に影響します。
受験に成功してお子さんに自信をつけさせたいなら、料金ではなく指導の質を見て塾や家庭教師を選ぶ必要があります。

料金だけで選ぶとその後高額な講習費用がかかる可能性もある

月謝が安い塾を選んだ結果、後から高額な講習費用を請求されることもあります。
月額費用を安く見せておいて、季節講習費用を高く設定し、売り上げアップにつなげるパターンが珍しくないからです。
詳しくは次の項目で説明しているので、そちらをご覧ください。

塾講師から見る塾と家庭教師を料金から選ぶ際のポイント・注意点

塾講師から見る塾と家庭教師を料金から選ぶ際のポイント・注意点は以下のとおりです。

  • 塾は必ず面談時に講習料金を確認する
  • 料金ではなくご家庭が望む結果が得られるかを確認する
  • お子さん一人ひとりにあったカリキュラムになっているかを確認する

それぞれ解説します。

塾は必ず面談時に講習料金を確認する

塾は必ず面談時に講習料金を確認するようにしましょう。
というのも、塾には入塾説明書に書いてあるものの、詳しく説明されない箇所だからです。
もちろん塾のなかにはきちんと説明してくれる塾もありますが、ほとんどの塾は講習料金などの明言は避けるでしょう。
仮にお子さんが塾にお友達と一緒に夏期講習に行きたいといっているのに、提案された料金が高すぎて負担になるとなったらどうでしょうか。
多くのご家庭は無理をしてでもお子さんがしたいことを叶えてあげられるでしょうが、事前に確認しておくと負担感は下げられるはずです。
そのため、入塾面談時に料金の確認をしておきましょう。

料金ではなくご家庭が望む結果が得られるかを確認する

料金にひかれて入塾するとご家庭が望む結果が得られるかどうかはわからなくなりがちです。
料金と指導の質や先生の質にはあまり因果関係がないから点に注意しましょう。
たとえば、次のような価格が表示されていると多くの親御様は次のような錯覚を起こすでしょう。

  • 価格が高い→いい先生や授業の質もいいはず(実際には校舎の維持費が高いだけだった)
  • 価格が低い→あまりいい塾ではないのかも(昔から続く校舎だから先生の質も良かった)

とくに新しい校舎だと「何となく」いい授業をしてもらえそうですが、維持費から高額な授業料が必要になるかもしれません。
このように料金だけに影響されて入塾を決めてしまうと、学力をアップするなどのご家庭が思う結果を手に入れられない可能性があります。

お子さん一人ひとりにあったカリキュラムになっているかを確認する

お子さん一人ひとりにあったカリキュラムになっているかも料金とあわせて確認しなければならない点です。
というのも、カリキュラムがお子さんにあっていないのに入塾してしまうと学習効果が得られない可能性があるからです。
昨今ではAIの発展によりIOT技術が発達して、見た目が新しい塾の教材も増えています。
一方でお子さんの学習意欲がなければAIを使った教材も、勉強しているように見せかけてしていない状態を助長してしまいます。
このように料金だけでなくカリキュラムもきちんと確認しておくことが、最終的にお子さんのためになるでしょう。

シチュエーション別塾講師から見るおすすめの塾・家庭教師

塾講師から見るシチュエーション別のおすすめ塾・家庭教師の内容は以下のとおりです。

  • 高偏差値帯のお子さんは集団塾や個別指導塾がおすすめ
  • 中偏差値帯のお子さんはやや家庭教師がおすすめ
  • 勉強が苦手なお子さんには絶対家庭教師!

それぞれ解説します。

高偏差値帯のお子さんは集団塾や個別指導塾がおすすめ

高偏差値帯のお子さんは集団塾や個別指導塾が最もおすすめです。
高偏差値帯のお子さんはそもそも勉強へのモチベーションが高いので、どのような塾であっても先生の質で成績がアップします。
たとえば、集団塾でもすぐに学習効率があがりますし、個別指導塾なら先生をフルに活用してわからないところだけを解決するでしょう。
このように高偏差値帯のお子さんは、どのような教育サービスであっても効率よく成績をあげるでしょう。

中偏差値帯のお子さんにはやや家庭教師がおすすめ

中偏差値帯のお子さんにはやや家庭教師がおすすめです。
偏差値が並程度のお子さんは次のような問題を抱えがちなため、塾よりも家庭教師のほうが成績アップにつながります。

  • 他のお子さんと塾で遊んでしまうことがある
  • 学習のモチベーションがあがりづらい
  • サボり癖から成績が伸びづらい

このように少しのサポートで伸びるお子さんばかりなので、塾でがっつり勉強をするよりも家庭教師の先生に依頼してやる気アップを目指すほうがいいでしょう。

勉強が苦手なお子さんには絶対家庭教師!

勉強が苦手で学校の授業に遅れ気味のお子さんは、絶対的に家庭教師がおすすめです。
スプリックスが運営する森塾という個別指導塾でも成績が2が多いお子さんは、家庭教師の先生に依頼するほうがいいと明示されていました。
勉強が苦手なお子さんの特徴は次のようなものなので、家庭教師の先生と二人三脚で歩んだほうが学習効果が高いです。

  • 学校の授業が理解できない
  • 宿題のやり忘れがある
  • そもそも勉強机に向かえない

このような状態を抱えるお子さんだと、家庭教師の先生と一緒になって勉強する時間を決めたほうが効率的でしょう。
反対に塾だと自由に通えないリスクもあるため、あまりおすすめできません。

塾と家庭教師料金の違いまとめ

今回の記事では塾と家庭教師の料金の違いを解説しました。
ご家庭の負担感などを総合的に見て、料金と教育サービスの質を比較検討しお子さんにあったサービスを選ぶようにするといいでしょう。
とくに学校の授業についていけないお子さんは、料金や塾・家庭教師の実績よりも前に先生が寄り添ってくれるかどうかが大切です。
紹介してきた指導形態のなかで寄り添ってくれる先生が一番多いのが、家庭教師なので気になる方は一度体験を受けてみるといいでしょう。