塾と家庭教師の先生についての違い
「塾と家庭教師では教師の違いはあるの?」
「違いっていってもいろいろ比較する必要があるような…」
「たくさんの比較項目からわかりやすく伝えてほしい!」
このような悩みを抱えている方も多いでしょう。
塾の先生と家庭教師の先生を比較すると、かなり違いが出てきそうと感じているご家庭も多いはずです。
もしかすると、集団塾の先生が一番お子さんにあっているのでは?と考えているかもしれません。
ただ、お子さんの学力によって先生に求められる能力が違うことはご存知でしょうか?
そこで、今回の記事では塾と家庭教師の教師の違いを徹底解説します。
塾と家庭教師の教師の違いを一覧表で解説!
塾と家庭教師の違いを一覧表にまとめました。
集団塾 | 大手塾などで学校の先生と同じような教育を受けた先生が担当する。学生アルバイトも教育を受ける。 |
---|---|
個別指導塾(1対1) | 高額な個別指導塾の場合正社員の先生が担当する。 |
個別指導塾(1対多数) | 学生アルバイトの先生が多い |
家庭教師 | アルバイトの先生が多い。経験者の場合も多い。 |
このように集団塾・個別指導塾・家庭教師の先生で特徴が異なるため、以下で詳しく解説します。
集団塾の教師の違い
集団塾の先生は大手塾などで学校の先生と同じような教育を受けた方が多いです。
集団授業は1対30くらいの大規模塾になるので、効率的に学習を進めなければなりません。
仮に先生の声が小さければ後ろの席のお子さんにまで声が届かず、授業に遅れが生じてしまうはずです。
こうなると補習対応などがあり、先生の時間がどんどん失われるので、塾側も先生への教育を徹底しています。
個別指導塾の教師の違い
個別指導塾の場合には指導形態が異なるため、先生の違いも指導形態ごとに出ます。
指導形態の違いと具体的な先生の違いの関係性を以下では確認しましょう。
個別指導塾(1対1)の場合
個別指導塾のなかで1対1の場合には学生アルバイトが担当することはほとんどないでしょう。
先生が固定化される場合が多く、社員の先生が担当する場合が多いです。
とくに高額な個別指導塾になればなるほど、学生アルバイトの比率は下がり指導力や教務力に強さを持つ先生が担当するでしょう。
ただ、塾の指導方針などで学生アルバイトの先生が担当することもあるので、事前に面談しておくことは大切です。
個別指導塾(1対多数)の場合
個別指導塾のなかで1対多数の場合には、学生アルバイトの先生が担当することも多くなります。
IOT教材が発達したことで、授業は動画、解説は先生がおこなう形式も増えていて、学生アルバイトの先生でも担当できる箇所が多いためです。
たとえば、1対3の個別指導だと授業を動画で確認しながら、先生に順番に呼ばれて宿題確認がおこなわれるということも多いはず。
このように1対多数の個別指導塾の場合には学生アルバイトの先生が担当することが多くなります。
家庭教師の教師の違い
家庭教師の先生の場合、学生アルバイトと社会人の先生の割合が半々だと考えておくといいでしょう。
1対1でお子さんを指導しますが、家庭教師の先生に依頼すべきお子さんは勉強のモチベーションがあがらないお子さんが多いので、歳の近い先生が一番です。
たとえば、オール3のお子さんであれば、毎日の勉強を繰り返すだけで成績があがるのにモチベーションが足りなくて勉強できないといった事例があります。
このような場合に二人三脚でサポートするのが多くの家庭教師なので、学生アルバイトや社会人の先生のほうが向いているともいえるでしょう。
塾と家庭教師の教師の違いについて業界内でいわれていること
塾と家庭教師の先生の違いで業界内でいわれていることを、塾講師がお伝えします。
具体的な内容は以下のとおりです。
- 集団形式の塾は指導力・教務力がトップの先生が担当する
- 個別形式はエースの先生があまりいないと噂になっている
- 家庭教師の先生は指導力が均一化していくとブレがあまりない
それぞれ解説します。
集団形式の塾は指導力・教務力がトップの先生が担当する
集団形式の塾は指導力・教務力がトップの先生が担当する傾向が強いといわれています。
というのも、集団形式は全員が効率良く指導しなければならず、生徒層にあわせたプリント作成なども必要だからです。
学校の先生と同じ指導をおこなわなければならないので、必然的に指導力・教務力がトップクラスの先生が担当しなければ塾として実績が残せません。
そのため、他の指導形態と比べると先生個人の力が試される傾向にあり、実力が高い先生が教鞭を取るといわれています。
個別形式はエースの先生があまりいないと噂になっている
集団形式と個別形式のハイブリッド型を採用している塾内では、個別形式にエースの先生をあまり配置しない傾向があるといわれています。
この理由は個別指導は生徒に寄り添う力が突出していれば、指導力や教務力は集団形式よりは求められないからです。
たとえば、集団形式では全員の学力が向上するように最大公約数的な授業を常に研究しなければいけませんが、個別形式ではお子さん一人に対して最高の授業を提供すると実績につながります。
このように個別形式では大多数のお子さん・生徒から人気のあるエース先生ではなく、一人ひとりにあった授業ができる先生が配置される傾向にあるといわれています。
家庭教師の先生は指導力が均一化していてブレがあまりない
集団形式や個別形式のように指導力や教務力のブレがない指導形態は家庭教師です。
家庭教師の先生は個別指導がメインであり、教務部分(進路指導)などは家庭教師センターが担当する場合が多いです。
たとえば、家庭教師の先生に進路相談をして納得できなければ、ご家庭はセンターに尋ねれば2人の専門家からの意見を聞けます。
このように集団形式・個別形式と違い指導が均一化されていて、さらに教務も2人以上に尋ねられるのは家庭教師という指導形態だけでしょう。
塾と家庭教師の教師の違いを項目別に比較
塾と家庭教師の先生の違いを以下の項目別に比較してみましょう。
- 教務力は集団塾の先生がトップクラスの場合が多い
- 指導力は集団と個別・家庭教師の先生で求められているものが違う
- 傾聴力や伴走力は家庭教師の先生がトップクラス
それぞれ見ていきましょう。
教務力は集団塾の先生がトップクラスの場合が多い
進路指導や三者面談時の説明などのお子さんの方向性をコンサルティングする力は集団塾の先生がトップクラスになる可能性が高いです。
繰り返しになりますが、集団塾の先生は最大公約数的な指導が求められるので、誰よりも受験に強くないと対応できません。
指導力は集団と個別・家庭教師の先生で求められるものが違う
一方で指導力は集団・個別・家庭教師の先生といった指導形態で求められるものが異なる点に注意しましょう。
具体的な違いをお伝えすると次のとおりです。
- 集団塾→最大公約数的に効率的な指導がおこなえる
- 個別指導塾→一人ひとりの成果を最大限に発揮できるような指導
- 家庭教師→寄り添う力
指導力というと勉強を教える能力と勘違いされがちですが、お子さんの学力状況別に必要になる指導力は異なります。
傾聴力や伴走力は家庭教師の先生がトップクラス
一般的に定義されづらい指導力の内容ですが、塾講師から考えると次の能力も含まれていると考えられます。
- 傾聴力→お子さんの悩みを深く聞き出す力
- 伴走力→お子さんのレベルにあわせて寄り添う力
この2つはとくに学校の授業についていけないお子さんに対してのモチベーションアップのベースにつながります。
もちろん、もっと偏差値をあげて難関高校に合格するといったモチベーションを持つお子さんには指導効果が薄いと考えられますが、それでも悩みを聞いてあげる力は先生に必要です。
これらの力が最も求められ、最大限発揮できる能力を持っているのが家庭教師の先生なので、お子さんがとくに勉強が苦手だと感じているご家庭は一度体験を受けてみるといいでしょう。
塾と家庭教師を教師の違いで選ぶ際のメリット
塾と家庭教師を教師の違いで選ぶ際のメリットは以下のとおりです。
- お子さんが納得した上で入会になる場合が多い
- 先生を好きになってモチベーションがあがる
- ご家庭が求める成果が見える形になりやすい
それぞれのメリットを確認していきましょう。
お子さんが納得した上で入会になる場合が多い
先生の違いで指導形態を選ぶメリットの一つ目は、お子さんが納得した上で入会になる場合が多い点です。
学習塾全般にいえるのは、どこまで技術が発展しても人と人の相性が一番学習効果やモチベーションにつながるということです。
たとえば、どれだけ実績をあげている先生でも性格上お子さんとあわなければ、すぐに退塾や退会につながるでしょう。
そのため、先生の違いで入塾・入会するとミスマッチが起こりづらいメリットがあります。
先生を好きになってモチベーションがあがる
先ほどお伝えした事項とも少しかぶる部分もありますが、先生中心に入塾・入会するとモチベーションがあがる効果もあります。
「この先生から指導を受けたい!」とお子さんが感じれば、信頼関係(ラ・ポール)が結ばれ、先生の指導を受け入れる準備ができます。
学習塾で学ぶ内容はほとんど同じなので、先生の指導を聞ければすぐに点数アップにつながるでしょう。
すると、成功体験につながり、「勉強すればすぐに成果につながる!」とお子さんのなかでモチベーションにもつながります。
ご家庭が求める成果が見える形になりやすい
ここまでの流れをまとめると、先生の違いで入塾・入会する教育サービスを決めると、成績アップや自身で勉強できるお子さんになってほしいなどというご家庭の成果が目に見える形になりやすいです。
学習サービスはお子さんが頑張れるかどうかが成果につながる要素の大半を占めているため、お子さんが先生を受け入れられるかどうかが鍵になるでしょう。
塾と家庭教師を教師の違いで選ぶ際のデメリット
塾と家庭教師を教師の違いで選ぶ際のデメリットは以下のとおりです。
- 塾の先生はすぐに変わってしまう場合がある
- 先生だけで選ぶと追加の費用が必要になる場合がある
- 塾の費用は面談時にすべて知らされない可能性がある
それぞれデメリットを解説します。
塾の先生はすぐに変わってしまう場合がある
塾の先生を見て入塾を決めたとしても、塾の先生はすぐに校舎移動などで変更になる可能性があります。
塾は学校と異なり民間企業なので人の移り変わりが激しい点に注意しましょう。
とくに大手塾の場合、1ヶ月毎に先生が変わるということも多いようです。
このような状態になるとせっかく先生で塾を選んだ意味もなくなるでしょう。
先生だけで選ぶと追加の費用が必要になる場合がある
お子さんが好きになれそうな先生だけを基準にすると、追加の費用が必要になる可能性がある点に注意が必要です。
塾の場合には1ヶ月あたりの授業費用をリーズナブルに抑えて、夏期講習や冬期講習の値段が他塾よりも高いといった販売方法をしているところもあります。
そこにお子さんから「先生が好きだからもっと勉強したい!」といわれると、お子さんの願いを無理してでも叶えたいと思う親心からご家庭の負担が強くなってしまいます。
このように先生だけで即決してしまうと、追加の費用が発生してしまう恐れがある点に注意してください。
塾の費用は面談時にすべて知らされない可能性がある
塾の費用は面談時にすべて知らされない可能性がある点に注意しましょう。
先ほどもお伝えしましたが、講習費用が他の塾よりも高く設定されている塾もなかには存在します。
契約書や入塾案内書にも記載はされているのですが、夏期講習前の面談時にお子さんの学習状況もあわせて見当もつかない費用を提案される場合もあります。
面談というと親御様(とくにお母様)一人で来塾される場合が多く、塾の個室で提案されれば断れない状況になってしまうでしょう。
そのため、先生だけで選ぶのではなく、面談時の費用を詳細に聞いて比較・検討する必要もあります。
塾講師から見る塾と家庭教師を教師の違いで選ぶ際のポイント・注意点
塾講師から見る塾と家庭教師を先生の違いで選ぶ際のポイント・注意点は以下のとおりです。
- 先生の質だけでなく塾・家庭教師の指導体制も確認しよう
- 質を重視すると費用は高くなる可能性あり
- 家庭教師の先生は専属になる場合が多い
それぞれ解説します。
先生の質だけでなく塾・家庭教師の指導体制も確認しよう
塾や家庭教師を選ぶ際のポイントの一つ目は、先生の質だけでなく、指導体制もきちんと確認することです。
先生だけが好きなのではなく、塾としての学習環境がきちんと成り立っているのかを確認するようにしてください。
質を重視すると費用は高くなる可能性あり
先生の質を重視すればするほど、塾・家庭教師ともに費用は高くなる傾向にあります。
というのも、いい先生はやはり給与・時給が高い塾・家庭教師に集まる傾向にあるからです。
この流れは止めようがないので、質にこだわるのであればご家庭のできる範囲で学習費の金額をあげるようにしてください。
家庭教師の先生は専属になる場合が多い
集団塾・個別指導塾は所属する先生がお子さん専属になる可能性は少ないですが、家庭教師の先生は専属になる可能性が高いです。
教育サービスが必要なくなるまできちんと一人の先生に見てもらいたいというご家庭も多いはずなので、家庭教師の先生はおすすめできます。
もちろん如何ともし難い状況になり、家庭教師の先生が変更になる場合もありますが、代わりの相性のいい先生が見つかるまで根気強くセンターがサポートしてくれます。
そのため、専属の先生を見つけたいのであれば、まず家庭教師の先生を頼ってみるといいでしょう。
塾と家庭教師の教師の違いまとめ
今回の記事では塾と家庭教師の先生の違いをまとめてきました。
どの指導形態でもいい先生は必ずいますが、指導形態ごとに教え方やお子さんへの接し方は異なってきます。
とくに勉強が苦手なお子さんが集団指導塾に入塾すると、最大公約数的な指導方法が取られるため、ついていくのがやっとな状況に陥ってしまうことも多いはず。
このような状況では、どれだけ学習費を使っても学習効果はあがりません。
そのため、お子さんの学力状況に応じた指導形態を選びながら、そのなかで相性のいい先生を見つけるようにするといいでしょう。